大統領選まであと2日

大統領選まであと2日。

街を歩いても、家でネットをしていても、その盛り上がりは嫌というほど感じてしまいます。

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裁判所前に設置された登録センター

オークランドはとにかく良くも悪くも「黙っていない」街。「BLACK LIVES MATTER」運動が始まった時は、真っ先にプロテストが行われ、暴動も起き、トランプ大統領に「混沌とした市」と名指しで批判されています。コロナ禍で失業者が溢れた時には、政府や大家に家賃の支払いを免除するよう訴える「レント・ストライク」運動が起きました。落書きは、堂々とアートとして君臨しているし、外を歩けば毎週変わる、道に書かれたメッセージと出会えます。

ともかく「こんなに主張する街って日本にあるだろうか」と思わずにはいられない、いつも誰かが何かを主張し、何かあればすぐさま立ち上がり、メッセージを送り続けています。

 

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それは選挙直前も例外ではありません。街がそれぞれの発言の場となります。多人種・リベラルな街なので、トランプ氏に反するサインはあっても支持するサインは見当たりません。バイデン氏支持のサインは少しだけ見かけます。それよりも「VOTE」 と、投票を訴えるものの方がが多いかもしれません。そのほか、投票は大統領候補を選ぶだけでなく、議員の選出、州の条例の可否も含まれています。例えばカリフォルニア州では、UberやLyftの運転手を従業員ではなく独立請負業者とする法案「プロボジション 22」の可否が議論を読んでいて、これも住民投票により決まります。そういった地元議員の名や法令の可否を訴えるサインも数多く見かけます。とにかくどこを歩いても、ここ数週間は選挙に関する何かを目にしない日はありません。

 

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投票を促す、道端に描かれたアート

 

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「Black Live Matter」と「VOTE」をひっかけた看板をかかげる人も

 

街だけでなくTVCMやSNSでの広告も飽きるほど目にします。候補者の討論会の後には評論番組が溢れ、土曜深夜の人気長寿コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」では、アッレクス・ボールドウィン扮するトランプ氏とジム・キャリー扮するバイデン氏が面白おかしくパロディーを繰り広げます。

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投票用紙が入った封筒

 

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歌手のカニエ・ウエストさんも副大統領候補として名を連ねています。

 

 老若男女、人種も職業も貧富の差も超えて、色々な人があちこちで話題にし、ほとんどの人が選挙を自分事として捉えています。そこはどうしても日本との大きな差を感じます。市民が大統領を決める投票権を持つという根本的なシステムの違い、メディアの取り上げ方の違い、文化の違い、理由はいろいろあると思いますが、「自分のリーダーは自分で選ぶ」「違う意見を遠慮なく戦わせ、同時にお互いに違いを認めて尊重する」という環境に、子供の頃からどっぷり浸かるアメリカはやはりリーダーシップを育てる国なのだなと思います。